第165話「穴の開いたバケツ」
国民の生活が○○という新党を応援する気はさらさらないですが、どうも、収入(消費税)増を見込んでから、財政を立て直すという考え方は理解できない。穴の開いたバケツにコップで水をを入れ続けている感じで、頑張って水を入れ続けても決して満たされることはない・・・そんな感じがする。
自分の感覚からすると、財政状態が悪くなった(赤字になった)ときは、そのときすでにいろんな悪い部位があって、しかもかなり悪化している。弊社のような個人会社に近いレベルでもトントン(浮上)にもっていくには、相当いろんなことを改善して、エネルギーを注がなければならない。少し規模の大きい会社であれば、死んで(倒産)してしまう確率の方が高いだろう。
民間の会社で言えば悪化している状態で、前年度より売上を上げることは至難の業だ。しかし、お上は税率を上げるという技?をつかうことで、汗や血を流さず売上(税収)をあげることができる。でも、最初に言ったとおり、バケツに穴が開いた状態ではいくら収入(税収)をあげても、また同じ状態に陥ることは目に見えている。
財政を立て直すには、当たり前の手法だが、まずは支出を減らしてコンパクトにする。支出(公共事業等)を増やすのは利益が出てから、少なくとも水が減らない状態になってからだ。大小にかかわらず経営者はこんなことは皆わかっているはずだ。お上や政治家の方々は「誰かが何とかしくれる」(戦時中で言うと神風が吹いてくれる)と思っているような、甘い考えの人が主流を占めているとしか考えられない。まずは、自社のバケツの穴埋めをもっとしっかりやろう。
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