第215話「学歴コンプレックス」
もともと勉強嫌いで、高校の時は野球ばかりしていたので、大学に入るのは難儀した。3浪したにもかかわらず、3流大学しか入れなかったので、いまだに学歴コンプレックスがあるのは間違いない(笑)ただ社会人2年目で、面白い状況を体験することができて、コンプレックスが少しは薄まったかもしれない。
26歳、銀行系の不動産会社に出向になり、右も左も分からないのに自由に不動産仲介やらせてもらっていた頃の昔の話・・・
○京大学ご出身で大手銀行にお勤めの30歳くらいの方、見た目はいかにも
頭が良さそう、しかも真面目な方だった。その方を大手町まで一本で通勤できる東急田園都市線の「藤が丘」駅近くの物件にご案内した時の話。
案内が終わり、ちょうどお昼だったので、今後の物件探しのためにもと思い、駅近くにお好み焼き屋さんがあったのでお昼にお誘いした。普通に不動産についての話題がメインで話もはずみ、お好み焼きも美味しくいただき、お会計をし終わったその時だった。
店主(笑顔で)「サービスカードどうぞ」 エリート(全く悪気のない感じで)「あ、二度とこないから」 店主(エリートを睨みつけながら)「・・・・・」 吉田(ザ不動産屋、険悪な空気をなんとかごまかして店を出る)「あ、そういう意味じゃないんで×△○×△○ごちそうさまでしたー」
○大出のエリートさんでもこんなこともできないんだ・・・(こんなミスを犯すんだ・・・)この瞬間、私の学歴コンプレックスは軽くなりました。誰でも得て不得手があり、人それぞれ適した職業があり、それを全うすれば一流大学を出ていなくても十分に価値がある、とそんな風にリアルに考えることができるようになった貴重な体験でした。今頃あの方はどうしているんだろう・・・?(笑)ちょっと会いたい。
最近の記事