第104話「Party下手」

著者
m.yoshida
2007/06/11
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実は、いまだに人前に出るのが結構苦手です。シンプルに自己分析すると自意識過剰が一番の理由かと思われます。「心ある取引先社長?友人?」のお陰で某経営者倶楽部なるものに入会させていただいて、Partyにカナリ参加させていただいたものの、やはり前述の理由によるものなのか、自分の外見の魅力が乏しいにもかかわらず、入会して数年経った現在も積極的に「人の輪」に入っていくことができずじまいです。

レベルは低いですが、以前にくらべれば多少は改善されたのでは・・・と自負していたのですが、先日の新丸ビルのPartyで、そんな「淡い思い」は粉々になりました。当日は予想以上の人の多さ、華やかさでした。人ごみをかき分け、まずは最近一番お世話になっているお店に直行しました。さすがにそこは、ホームと言った感じで、オーナー婦人や普段から見慣れたスタッフの方とParty下手な自分を出すこともなく自然に談笑していました。

しかし、ホームと、思ったのもつかの間で、あっという間にアウェーになってしまいました。以前、カナリ懇意にしていただいた(現在は疎遠になっている)大御所社長がその前を通りがかりました。一瞬、どうしようか迷いましたが、思い切って「ご無沙汰しております!」と目の前に出て行って挨拶しました。その場で以前のような会話ができるなどとは期待していませんでしたが、そのときの大御所の「無表情に近い冷たいリアクション」には正直愕然としました。打ちのめされたまま、他のお店を覗いていると、お互い回遊しているので当たり前ですが、3年ぶりにお会いしたその大御所にその後3回も遭遇してしまいました。後の3回はすぐに視線をそらす始末でParty下手症状がでまくりでした。(笑)

さらに、輪をかけて落ち込んだのは、その後、自分の感覚としてはさほど社交的ではないと思っていた知人が、自分と話していたわずか15分くらいの間に、男女問わず10人くらいが彼に声をかけてきたのです。その間、自分宛ては0。勝ち負けではないですが、10対0の大差でコールド負けと言う感じでした。そのときにはさらに症状が進行して挙動不審になっていのではないでしょうか。(笑)

以前は、社交下手のヒガミで、Party内での人間関係なんて「薄っぺらなもの」とずっと 無理やり歪んだ解釈をしていました。確かにそういう一面もあるかもしれません。でも、その人に何らかの魅力があるからヒトが集まってくるのは間違ない訳で、それは確実に一つの指標です。「濃い関係」を求める人もいれば、それを嫌いな人も必ず存在するのです。「濃い関係」を作るにしても最初は「普通(薄い)の関係」を作ってからですものね・・・ いまだに足が向かないPartyですが、この日の屈辱は自分に前向きな火をつけてくれたような気がします。

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