第105話「証券化・小口化ってどうなの?」

著者
m.yoshida
2007/07/11
Facebook
Twitter
LINE

不動産屋のくせに、「ファンド」と言う言葉が諸悪の根源に思えてならない今日この頃です。小額から投資ができるということ自体は悪いことではないと思いますが、それを運用する側も投資する側も責任の所在が非常に曖昧な感じがします。

ファンドと称するところが不動産を所有している場合、火災等の事故が起きた場合、誰がどのようにして責任を取るのだろうと単純に疑問に思います。多分、ファンド会社かビルの管理会社がとることになるのでしょうが、その場合投資している側に責任はないのでしょうか?利回り(投資効率)を重視するあまり、ファンド会社や管理会社にコンプライアンスぎりぎりの線で運営させるなんていう形は日常茶飯事に行われているのではないでしょうか?

まだ不動産向け投資は目的が明確なので、マシなほうかもしれません。ファンドと称されるものはいろいろなところに分散して投資をおこなっているので、アナタの投資したお金の一部が、軍需産業向けだったり、環境破壊しまくりの会社向けだったり、かなりのハゲタカ系だったりなんてこともあります。その場合、アナタにも罪はあるのではないでしょうか。小額とは言えども、実行犯に力(お金)を与えているのですから・・・

もっと身近なミニマムな話で、「未成年だからなにしても(犯罪を犯しても)いい」なんて思っているドラ息子やドラ娘に食事や住居やお金を与えている親もかなりの大罪だと思います。

お金を使う(投資)する側にも必ず責任は生じるはずです。そのお金がどのように使われていて、それによって子供が、会社が、世の中がどのようになっていくかということを予測して、見守る義務があると思います。そんな世の中の流れに反したことを考えているだけでも、産卵時のサケみたいにボロボロになるので気をつけてください。

最近の記事

渋谷区をメインに不動産の仲介、コンサルティング、シェアオフィス・コワーキングスペースの企画・運営を行なっております。お気軽にご相談ください。コラムはこちら。

お問い合わせ »

  • 株式会社セリオ
  • 東京都知事(7)第72260号
  • 〒151-0053
  • 東京都渋谷区代々木2-30-4
  • TEL: 03-3379-9801
  • FAX: 03-3379-9802
  • YCS - 南新宿徒歩1分のコワーキングスペース(シェアオフィス)
    OFFICE COURT - 代々木駅徒歩4分のスモールオフィス