この前、年に３回ある信金のゴルフコンペに参加してきました。そのメンバーの中に、気になるアイドル的な大先輩（ほぼ自分の親の年齢。おじい様はちょっと失礼か？　笑）Tさんがいます。そのコンペにはここ４、５年あまり欠席することなく参加しているのですが、Tさんとは一度も同じ組で回ったことがなかったので、今回は事前に支店長にお願いして、やっとご一緒することができました。

当日は天気もよく、楽しく回ったのですが、私、Tさんともゴルフの成績はいまひとつでした。お酒好きのTさんと楽しくお昼、表彰式、帰りのバスの中と飲み続けました。辺りも暗くなり、今日はこれで解散だなと思っていると、「吉田君、ちょっとラーメン食べていかない？」とお誘いをいただきました。

解散場所前にある中華料理屋に入ると、ラーメンを待つ間また焼酎を飲みました。いつもTさんのお話は説教じみたものはほとんど無く、ご自分でボケを入れながらの楽しいお話ばかりなのですが、、ラーメン屋に入ってからのお話はちょっといつもと違いました。自然な話の流れ中で、私が「今日のキャディとは合わなかった」と言うと、Tさんが「今日は、俺が君たちの分までキャディに味方してもらったよ」といつもらしくない雰囲気でおっしゃいました。続けざま「君たちは、キャディにクラブをもらうとき笑顔でありがとうって言っている？　俺は、いつもそうしているよ、そうすれば味方になってくれるし、一日楽しいし、悪いことなにもないでしょ、これはゴルフに限ったことじゃないよ・・・」

Tさんが前から自分の事を見ていてくれたのか、それとも今日一日で感じ取られたのか分かりませんが、自分の弱点を真芯で的確に捉えられた感じで絶句しました。Tさんに比べたら自分の理解している「一期一会」なんて本当に薄っぺらいものだ・・・と恥ずかしくなりました。その日のゴルフの内容は平凡なものでしたが、Tさんと回った１９番ホールは自分にとって貴重な宝物になりました。