第140話「悪者のススメ」
いい人になりたいと思うこと自体、悪いことではないと思うが、いい人になりたいという意識が強すぎる自分は、明らかにイイ人ではないと最近強く思う(笑)。
若い人には逆にそうであって欲しいが、自分的にはそろそろ、正論を語ることや、真面目に見せる努力はなるべくやめようと心がけるようになった。もし、相手方に、「この人無理してイイ人になろうとしている」などと、感じ取られたとしたら、これこそ正に「ウザイ」という表現がピッタリといったことになるのだろう。
大昔、「オレたちひょうきん族」が流行っていたとき、たけしさんが多忙を極める中、部屋にお化けがでたとかという理由で、収録を休んだり、遅刻をしたりということが、度々あった気がする。自分は悪者ということを表現しつつ、ユーモアを交えて、周りの人にそれを受け入れてもらう。当時は分からなかったが、すごい生き方(テクニック)だとオッサンになった今は勝手に解釈している。
多少の泥は飲みつつ自分は悪者になっても、周りの人たちと良い関係を築いていく。悪すぎて(泥を飲みすぎて)しまったら元も子もなくなってしまうので、そこはうまく調整する。漫才に例えるとツッコミからボケへの大転換を目指して奮闘中の今日この頃です。
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