第142話「Back To 1995」
住居系の不動産市況は多少持ちなおしてきた感もある様子だが、商業系の市況は未だに、底を打った感はない。消費意欲の減退やネットによる影響から、路面店舗の売り上げが落ちる中で、特に駅から遠い店舗エリアは苦戦が強いられている。
先日、長く路面店を構えている経営者と話していると、「歩いている人が減った」と、とてもシンプルな答えが返ってきた。データに基づくものではないが、確かにそうかもしれない。
旗艦店、アンテナショップとはいっても、赤字の垂れ流しが継続できる企業は少ない。いや、世の中そんな甘くない(笑) 店の数を減らし、効率的な店舗のみ残す。その影響で、不動産屋が、ここ10数年でムリクリ増殖させてきた路面店物件があまりだし、遠い、形が悪い、家賃が下がらない物件は必然的に埋まらなっている。
増殖させた一端を担った人間が言うのも問題があるかもしれないが、10年から15年前のエリア、賃料相場に戻せばいいだけの話のような気がする。15年前はもともと店舗として貸せなかったのだから、その状態に戻る。市場(世の中)には逆らえない。
暑苦しい内容を偉そうに書いて失礼しました。弊社(私)も当然キツイ変化に耐えうる所存でおります。暑さ厳しき折、皆さまお体ご自愛くださいませ。
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