第163話「車」
会社の車を買い換えようかと思っている。今の車は12、3年乗らせてもらった。走行距離も10万キロを超えてしまった。車に詳しくない自分がこれ以上この車に乗っていると、そろそろ迷惑をかける事があるような気がしてきたのが、買い替える一番の理由だ。
12、3年前、仕事は充実していて、調子にのっていたかもしれない(笑)。某お客様からイッパイお仕事を頂いていた時期で、高額な代官山の売買の仲介をさせていただいた後にこの車を購入したので、某社長に「ウチの金で買ったな」といわれ、ムッとした記憶がある。でもそのお言葉があまりにも的を射ていたのでムッとしたのかもしれない(笑)
この車を乗っている間、いいこともいっぱいあったし、悪いこともいっぱいあった。いろんなお客様を乗せたし、いっぱいゴルフにも行った、いっぱい○性も乗せた気がする(笑)。兎にも角にも人を傷つけず、自分も無事に運んでくれた。大きな故障やトラブルもなかった。この車に感謝したい。
昔、父が仕事で長年使っていた車を廃車するときに、涙ぐんで車を見送っていたという話を母から聞いたことがある。ちょっと変な感覚かもしれないが、なかなか部下をうまく育てることができない人間にとって、黙ってずっとサポートしてくれる車はそんな感覚にさせてくれるものなのかもしれない。まだ、廃車の時期は決まっていないが、今回は父と同じような気持ちになるような気がする。
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