第43話「新人君2人入ルノ巻」
1月に相棒に「独立したい」と言われて、会社、自分の人生について真剣に少し先のことを考えました。秘書兼事務の女性スタッフと2人で、今までどおりお客様のオーダーをこなしていくというやり方のほうがリスクは少ないですが、会社のパワーとしては明らかにマイナスになる訳で、やはり思い込みでも進歩している感覚がなくて会社を存続することは、よくないという結論になりました。
善?は急げで、早速ネットの媒体を使って募集しました。不況のせいもあるのでしょうが、ありがたいことに、こんな吹けば飛ぶような会社に30人ぐらいの応募がありました。「自分より年下」『不動産業界の変な匂いがついてないこと」『真面目&一生懸命やってくれそうな人」この3点チェックしながら10人ぐらい面接しました。
その中で、気になった子が2人いました。S君は大手ゼネコンに約2年半勤めていたのですが、営業ではなかったようで、リアルな仕事がしたいとのことでした。彼が最初面接に来たとき、とても26歳とは思えない風貌で(老け顔)ゴメン!で背中も丸まった感じで入ってきたので、営業には向かないなと思ったのですが、話してみると、こっちの背筋がピンとなるくらいの大きな声で話すので、その声に惚れてしまいました。
もう一人のF君は24歳で、大学を卒業した後、実家(岐阜)の酒屋さんで手伝いをしていて、就職経験はないとのことでした。面接のときはかなり緊張していたせいもあったのかもしれませんが、かなりぎこちない感じでした。ただ彼はとてもいい目をしていて(例えれば中日の谷繁でしょうか?)何かやってくれそうなエネルギーを感じました。
新人君2人もいきなり教育できるの?&お金は大丈夫?と心配してくれたありがたい人の言葉を無視して、お互い3ヶ月間試用期間という条件で、二人に来てもらうことにしました。彼らも慣れないことだらけでしょうが、教える側も同様で、毎日バタバタの連続です。逆に、一生懸命やってる彼らにエネルギーをもらっているのかもしれません。当然私も、初心に返ってコツコツとやる所存でおります。心有る方、お仕事くださーい。