第64話「仲介手数料半額」
お正月明けから、大手の賃貸仲介会社のTVコマーシャル合戦激しいですね。学生がこぞって部屋探しをする3月前半くらいまで続くのでしょうか?3,4社中には超売れっ子のアイドルをつかってる会社もあって、そんなに景気がいいものか?とビックリしています。
親しい個人相手の不動産仲介会社(駅前系)に話を聞いてみると、状況は決して楽なものではなく、逆に、非常に厳しいようです。その理由としては前述の大手仲介会社の進出、賃料のダウンによる手数料収入の減少、不景気による引越しの減少(回転の悪さ)、などが挙げられるようです。
あらゆる業界に淘汰の波が押し寄せる中、潰れる会社があっても、すぐ新たな会社が立ち上がるようなかたちで、大きくリストラが進まなかった不動産業界も、そろそろ変貌の時期を迎えるような気がします。
業界的に恥ずかしい話ですが、今回の大手賃貸仲介会社の手数料半額は自ら顧客満足度UPという理由で始まったことではなく、お上からの指導(1件あたりの仲介手数料を1ヶ月分以上、貸主+借主から受け取ってはいけないと言う業法に抵触したため)によるもののようです。
理由はどうあれ、顧客側からすれば、仲介手数料は半月分で済むという既得権が公になった訳で、今まで当然のように仲介業者が顧客に対して1か月分の手数料をお支払いただきますと言ってきたものが、簡単に通用しなくなるのは間違いないようです。
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