第77話「ドロボ~ その2」
プロの仕業らしく、盗られたのは現金だけでした。弊社は現金を置いておく必要性はそれほどないのですが、年度末、月末というのもあって、(ドロボーは計算済みかもしれませんね)いつもより多目に置いていました。
散乱した金庫の中身の中に設立当時の現金出納帳がありました。自分の下手な字で書いてあるのですが、見てみると残高が最高のところでも10万円を超えていませんでした。現在の方がお金があるということではなく、意識の問題で、危機管理の欠如、他の方から見れば「オゴリ」とお叱りを受けても仕方ないと昔の出納帳を見て猛省しました。
さて、目の前の問題として、壊れた金庫が横たわっているので、気は進みませんでしたが、新しい物を頼むのと、回収してもらわなければなりませんでした。以前とほぼ同じ内容の金庫を頼んだのですが、新しい金庫代が¥23,000円。回収費はそれを上回る¥29,000かかりました。ひょんなことからゴミ問題の深刻さも勉強させられた次第です。
今後(将来)の問題解決として、大手のセキュリティ会社に来てもらって、見積もりをお願いしました。グレードにもよるのでしょうが、弊社の場合だと月々2万から3万かかるとのことでした。年間30万・・・。もちろん、依頼をすれば、ドロボーが侵入する可能性はグット減るのでしょうが、まずは、会社に置く現金を減らす意識が肝要と考え、断りました。その代わりに、サッシに市販の警報機、その周りに人感センサーのライトを2つ取り付けました。
今回の騒動を自分なりに総括してみると、不運という考え方もありますが、それより「危機意識の欠如によって然るべく起きた事象」と前向きすぎる?(笑)考えをしています。さらに言うと、「これで久々に目が醒めましたドロボーさんありがとう!」ってそりゃ強がりでしょ。無難なところで、「お客様お許しください初心に返って仕事もしますし、お金も大事にするとです」。