第86話「耐震強度偽造問題」
堀江もんになぞらえて、「おじゃまもん」と呼んでください。なんて最初の内は余裕でTVのインタビューに答えていたO社長が、結構追い込まれての国会での答弁の怖いこと怖いこと・・・その他に集まっていた関係者も含めてホント恐ろしい事件ですね。これが氷山の一角でないことを願いたいものですが。
H社とかE社の肩を持つ気はさらさらないですが、建築基準法の耐震の基準を満たしていれば本当に安全なのでしょうか?私はそうは思いません。絶対大丈夫だといわれていた、高速道路が阪神大震災のときにポキット折れていた訳ですから。あの倒壊した高速道路を設計、施行、チェックした、官民の関係者の方は責任をとったのでしょうか?
今回の事件のように偽装して基準をクリアするというのは問題外ですが、例えキチットしたチェックを受けたからといって、絶対はないと思いますし、絶対に限りなく近いことをしようと思ったら、とてつもないコストがかかります。矛盾を追及する努力は大事なことだと思いますが限界があります。ドライに言えば不動産に掘り出し物はありません。「難あり」だから安いと考えて、90%以上正解だという考え方をしていただいた方がよろしいのではないかと思います。
今後、この事件がどうなっていくか目が離せません。国会に出てきた人たちを裁くだけの「トカゲのシッポ切り」で終わらせてはいけないと思います(そうならないことを願います)。実は個人々々の考え方に問題があったりとか、個人と国(官)との関わり方を真剣に考えなないといけないとか、本当の病巣がどこにあるのか皆で議論する必要があると思います。それをしなければ、またまったく別の形(事件)で誰かが(自分が)人生を大きく揺さぶられることになると思います。
チョット早いですが・・・
本年もご愛顧いただきましてありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。