第95話「あれから13(じゅーさん)年!」
13年前、最近めっきり聞かれなくなった※SPAという言葉が業界紙でささやき始められ、アパレル業の中で「メーカーさん」と称される会社が路面店を出店することが流行り始めた。当時、不動産業界の法人仲介というカテゴリーになぜか身を置いたものの、何をしていいのか分からなかった20台後半ワカゾーだった自分は、たまたまその兆候を早く察知することができ、まるで水を得た魚のように(笑)路面店を探す(仲介する)仕事に没頭していた。あれから13年(きみまろ調で哀愁をこめてお願いします 笑)あのころが懐かしいー。
13年後、渋谷、原宿、青山、代官山、銀座etcの表通りは勿論のこと、裏の裏に至るまで、お店!お店!お店!オーバーストアでそんなに商品は売れないはずなのに、賃料は上がる!上がる!上がる!お店の仲介業がメインの私が「もうお店はそんなに出さなくてもいいんじゃないですか・・・」とお客さんに言ってしまう始末・・・それでも、このエリアに店舗を構えたいという予備軍の会社、個人はまだまだあって、今後も賃料が大きく下がることは期待できない。
ちょっと観点を変えて、ネット上ではここ数年でアパレル関係のショッピングサイト、モールといったものが、盛り上がってきている模様。引っ張りだこのモデル、あ、タコじゃなくてエビか(スミマセンオヤジギャグしました 笑)を使って代々木体育館でど派手なイベントをやったりして・・・ 勿論、PCや携帯を媒体にして洋服を売っている方たちも、単にバーチャルなだけでなく、顧客のためにリアルなお店を構えたり、前述のイベントを開いたり、すごい努力をされているから盛り上がっているのでしょう。
アパレル業も不動産業も、イエイエすべての業界の方が流れの早い荒波にもまれ「モガキナガラ」がんばっています。自分も多少「モガイタ」ことによるものなのか、「智に働けば角が立つ 情に棹差せばながされる 意地を通せば窮屈だ・・・」全然意味が分からなかったこの言葉が、少しは意味が分かってきたのか、最近やたら気になる今日この頃です。
※SPA(Speciality store of Private label Apparel)
自社で製造から販売までを一括して管理するアパレル小売業のこと(最近では死語に近いらしい・・・)