第98話「チャコの海岸物語」
昨日、なぜか横須賀に仕事で調査に行きました。調査が全部終わったときには、あたりは暗くなってきていて、17時近くなっていました。とくに緊急の仕事もないようなので、海沿い(江ノ島方面)にいってシラスでも買って帰ろうかなどと、さぼりモード面舵いっぱいの自分に素直になって(笑)そっち方面に車を走らせました。
天候+時間帯が悪かったためか、活きのいいのシラスを購入することはできず、このまま帰るのもちょっと寂しいなと佐島方面に向かって一人ドライブを続けました。このあたりに来るとヘビーローテーションで行くお気に入りのお店の場所に来てみると、何とそこは更地!つい3ヶ月くらい前に来たときは、いつもどおりゆっくり楽しく食事したのに・・・
そのお店は自分の中ではカナリの穴場でした。漁師さんが営んでいて、天然モノの地魚のみ扱っていますという触れ込みで。ま、そこまでだったらよくあるパターンなのですが、海に向かって芝生のテラスがあって、そこで新鮮なお刺身に舌鼓をうつだけでなく、バーベキューなんかもできてしまう素晴らしいお店だったのです。建物も築5年くらい?で新しかったし、板前さんも若い人が生き生きと魚をさばいていたし、まさかそのお店突然がなくなるなんて・・・
そんな現況を信じたくない私は、不動産屋チックに隣のお店に飛び込み、(そこで冷凍のシラスを買いました 笑)隣がどうなったのかを聞きました。ご主人によると、売却されて、そこになんとマンションが建つ予定とのこと。人のいいご主人はさらに続けて、「その真前も更地になってるだろ。そこはさ、A○○が買ったよ!もうこの辺売物件ないよー」
都心の地価上昇で、行き場のなくなった不動産投資マネーが流れて、東京から便のいいリゾートの地価が上がっていると、聞いてはいたものの、まさかこんな形で飛び火してくるとは・・・ 追い討ちをかけて、このほのぼのとしたこの場所で、仕事上でよく耳にするA○○の社名がでてくるし、癒されに来た場所で見事にカウンターパンチをくらった感じです。「仕事中にのんびりシラスなんか買いに行くからこんな目に遭うんだろアホ!欧米か!」と自分に突っ込みを入れ反省しながら暗い夜道を帰りました。
少し早いですが、本年もありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。