第99話「2007年予想」
あくまでも、私的予想ということで読んでただきたいのですが、今年の不動産業界はいろいろな面で厳しい状況になるような気がします。大企業の好決算で、今春オープンの「東京ミッドタウン」(旧防衛庁)の新規大型オフィスをはじめとして、入居率、賃料ともに絶好調という陽のあたる部分があることは確かです。
しかし、それら一部を除いた(その線引きの判断が難しいところですが・・・)何割かは賃料の現状維持、ダウン、さらにはテナント誘致すら益々難しくなっていくといった状況が予想されます。「二極化」、「格差」なんていった言葉が不動産業界でも頻繁に使われることになっていくと思います。
不動産の証券化(リート)が出現して、ある意味不動産が株と同様金融商品として「格上げ」された感?がありますが、ここ数年で築いた、一般の方からの信頼を傷つけないことを祈るばかりです。収益還元法はあくまでも「公正な賃料相場・条件」をベースに売買価格を算出するもので、ムリクリ作り上げた歪んだ条件での算出は意味のないものになります。
一般の方も「赤信号?みんなで渡れば怖くない」的な発想での投資は危険だと思います。投資の話で使われている「リスク」っていう言葉は「危険」って訳すのではなく「冒険」(人がやっていない)と訳す方が正しいのでなはいでしょうか。
新年から脈絡のない話で恐縮です。でも、今年も予想不可能な、流れの速い、激動の年になることは必至です。より一層気を引き締めていく所存です。今年もご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。
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