第114話「寿司屋と不動産屋」
雑誌を見たり、人から聞いたりして、いろんな飲食店に行くのが好きだが、ジャンル的にはスゴクお寿司屋さんが好きだ。何でこんなに好きなんだろう・・・ 食べることが好き、生もの系が好き、さらに職人系が好き。自分の趣味、嗜好のかなり凝縮した部分にお寿司屋さんの存在があるからだと思う。
良いお寿司屋さんであるためには、ネタはもちろん大事だが、それプラスそのネタを美味しく加工する腕・技術、さらにはお客さんに対応する会話・人間的な魅力が必要になってくる。ネタ=物件、が良いだけでお客さんに足繁くお店に通ってもらうことは難しい。板さんの会話とか人間的な魅力とかもプラスされて初めて常連さんになってくれる。そう考えると不動産屋とお寿司屋さんはかなり似通っている気がする。
ほんとにいろいろなお寿司やさんや板さんがいる。客に目もくれず、付け台のお寿司がなくなったら、何も言わずすかさず次のお寿司を握る板さんもいれば、この人職人なのかな?と思うくらい客のご機嫌うかがいに集中している板さんもいる。どっちも正解でどっちも間違いというとこだろうか。
町の小規模なお寿司屋さんはかなり減ってしまったような気がする。仕入れ、人、等々の問題を抱えながら大手のチェーン店に対抗するのは至難の業だ。コストパフォーマンスの部分で大きく遅れをとっている分、技術と人間的な魅力で圧倒しないと生き残っていけないということになるのではないか。
そんな薀蓄はここまでで、以前にもこのwebで紹介した淡水研究室(第61話)の新業態のお寿司屋さん(店名未定)が代々木3丁目に4月14日OPEN予定です。こんな人通りのないところで生き残っていけるのだろうか・・・?
そんな不動産屋的視点からも興味深々です。正確な情報が分かり次第webでご報告します。
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