第122話「緊張と弛緩」
この前、ほぼ満員の小田急線の快速急行に乗ったのが間違いでした。下北沢から新百合ヶ丘までカナリの長い間スバラシイ時間をすごさせてもらいました。斜め前にいた、見た目真面目そうな制服を着た高校生らしき男女がキスをしはじめたのです。ヤンキー系の情熱的なものならまだしも(笑)、ゆるーい感じのモノを近距離で何回も見せられたのは結構きつかったです。こういう光景って今当たり前なんですかね?
キスを我慢して、コテコテの内装の店で、肩パットの入った服着て、無理やりバーボンを飲むのがイイ(笑)とは決して言いませんが、人に迷惑をかけないという価値観を含め、すべてにおいてあまりにユル過ぎる気がします。聞けば昨今お酒の量が減っただけでなく、男の子も甘いお酒を飲む人が多くなったそうな・・・
老舗のすかいらーくが閉店というニュースと時を同じくして、TVで「ロードサイドのハイエナ」と称されたステーキチェーン店と若い社長が紹介されているのをよく目にします。閉店したファミリーレストランの内装・什器をできる限り活用して、その分を顧客に還元するといったお店が流行っているとのこと。不景気のときに、肩肘張って、お金をかけてつぶれてしまうよりはいいんでしょうが、この手のお店の話題が主流になってしまうのは、ちょっと寂しい気がします。
頑張ってやった後だから、休むのがキモチいいんだよ・・・年取ったら、ユルめようとしなくても、自然にいろんなところがユルんじゃうんだから(笑)、せめて若いうちはもう少し緊張感を大事にしようよ・・・なんてまた説教じみたことを言いたくなってきました。なぜか、お笑いの「カッチカチヤデー」(ちょっと古いか)と騒いでいるネタが最近好きになってきた今日この頃です。
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来年もよろしくお願い申し上げます。