第154話「真剣な人」
3.11から約5か月が経とうとしている。被災地のことをいつも意識するように心がけてはいるが、若干薄れてしまっていることは否定できない。復興ははじまったばかり?いやいや、まだ始まってもいないという人もいる。これから何十年という単位で意識していかなければならないのだろう。
先週、音楽家で活動家のSさんと仕事でご一緒した。湘南の海を車で通りかかったとき、海水浴客でほぼ一杯の浜辺を見てSさんが苦笑していた。海水浴イコール即病気につながる訳ではないが、あまりにも危機感がなさすぎるのではないかとおっしゃっていた。中には小さな子供連れの人がいたのには自分レベルでも驚いた。
Sさんの意識レベルは当然のことながら高い、実際、線量計を持ち歩かれていた。確かに自分も住宅の仲介をする際などは必要かもしれない。車中、魚の汚染の話にもなった。近海物の魚は当然のことながら、食物連鎖により遠洋の魚も数年後には注意しなければならないとのこと。教えていただくことばかりだ・・・
Sさんとお会いするといつも強烈な刺激を受ける。お仕事に真剣に取り組んでいらっしゃることは当然のことながら、それ以外の世の中で起こる広範囲な部分にアンテナを張り、その情報を精査して、ご自分のものにされている。ありがたいことに、十数年お付き合いいただいているが、お会いするたび、もっと真剣に物事に取り組まなければと、反省させられる。3日坊主にならないよう・・・と毎回夏休みの小学生のような心境だ。
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