健康機器大手のタニタが、同社の社員食堂のメニューを提供する「丸の内タニタ食堂」が、Ｏｐｅｎから大盛況のようだ。飲食店プランナーが練りに練った企画でさえ、なかなか当たることがない昨今、このような企画が大当たりする。この記事を見て、今の世の中で成功させるということが、いかに複雑で難しいことかということを感じさせられる。

ちょっと前ＴＶで、著名人（誰か忘れた）が昔はトコブシ？さざえ？を子供でも簡単に採れたが、いまでは若干危険を冒しながら、２ｍ？くらい潜ってもなかなか採れなくなったと言っていた。自分の仕事に照らしてみても、昔はポイントとなる場所を歩いていればそこそこの物件を見つけることができ、それが成約（お金）につながっていった気がするが、最近ではそんな超シンプルな感じで仕事になった記憶はほとんどない。

きっと、トコブシ？やサザエ？も昔に比べて、一般の人でもこの辺で採れるという情報や、採る際に適した道具が安易に入手できたりするため、もっと奥だったり深いところでないと採れなくなってきているのだろう。不動産の物件情報も同様で、ネット情報や、検索といったものが発達したお蔭で、今やプロよりも真剣に物件を探しているお客様のほうが物件に詳しいという始末だ。

この先どうやって行けば仕事がうまくいく（お客様に喜んでいただく）かは正直わからない。
でも、反復継続によって培った今までの経験を生かしながら、技術を磨き、異業種の方々の意見を十二分に活用させてもらって、簡単には到達することができない、新たな何かを作り出さなければならない。タニタの記事を見てあらためて気持ちが引き締まった。

皆さま、本年もご愛顧いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。