第161話「お金を預けるということ」
AIJ投資顧問という会社が、預かった年金資金を損失してしまった事件が報じられた。この会社に多額のお金が流れたのは、旧社会保険庁のOBの影響が少なからずあったということらしい。だとすると、とても根が深い事件だと思う。当たり前の話だが、お金を人に預ける場合は、入念なチェックを入れなければいけないということだろう。
私個人の考えとしては、年金というものが例え健全な状態であったとしても、その仕組み・考え方自体が納得がいかない。これほど情報がある時代なのに、なんで「虎の子」を強制的にその団体、人に預けなければならないのか・・・ しかもチェックもできない?もうそんな時代はとっくに終わっていると思う。
誰かに飲み会の幹事をお願いする。参加する人は一律にその人にお金を預ける。幹事の店の好み、コストパフォーマンスの感じ方・・・十人十色。まあ、飲み会の場合はその一晩の金額だし、逆に幹事をやる方が大変なくらいだ。年金はその何千倍、何万倍のお金を運用する訳で、お役人の方々も大変なことと思われます。ていうか参加者の要望を満たすことは、今後増々不可能になってくると思われます。もう現時点で精算してやめましょうよ。
もちろん預ける側にも責任があると思います。その団体・人と心中するつもりならいいですが、そうでなければ、自分の得意分野、関心のある分野にそれこそ自己責任でお金を預けるべきです。銀行が当たり前に潰れ、下手をすれば国をもという状況です。自分のことはできるだけ自分でするということがシンプルに必要なのではないでしょうか?
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