第164話「代々木インキュベーションoffice」
願ってもない内容のお仕事のご依頼。地元の大地主様の会社から、新築の建物を建築するにあたり、どのような貸し方がいいのかご相談いただく。規模、内容ともに弊社にとっては結構な大物だ・・・ 当初のラフプランは20~30坪くらいの大きさの事務所が当たり前に並んでいる平凡なものだった。
すぐさま、この立地、規模ならインキュベーションオフィス、スモールオフィスが集積したものがよろしいのでは・・・とご提案。ご担当者はすぐにピンと来ていただいたようだが、お歳を召された決裁権者の方々はいぶかしげなご様子。時間をおいて実際にあるスモールオフィスをご覧いただくと、お考えが少し変わられ、少しづつ提案に耳を傾けていただけるようになった。
自分の頭の中ではある程度イメージがあったが、実際にテナントで入ってくれるような企業、人に直接リサーチした方がより正確な情報が得られると思い。代々木で頑張っている若い人たちを束ねる方にアプローチ。自分が思っているよりさらにさらに斬新な情報を集めることができた。
このプロジェクトはリノベーションではなく、これから建築する形なのでOPENまでにはまだ2年近くかかる先の長い話だ。小さなオフィスを作ることを設計時から想定しているので、既存の物件より面白くかつ効率的なものができると思う。いろんな人の力を借りながら、プロジェクトにかかわる人のため、町のため、日本のため?(笑)になるような仕事にしたい。
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