第166話「想えば叶う」
30数年前の高2の夏、弱いチームだったが、一応、マジメに高校球児だった。甲子園の予選に敗退して、3年生が抜けると、8月の一番暑い時期に、なぜかわざわざ盆地の暑い場所で合宿を行い、そこで毎年新たにレギュラーポジションを決めることになっていた。
当時は今以上に前向きな?傲慢な性格だったため(笑)、合宿のかなり以前から自分の中では3番(3、4、5番が中軸打者と通常みなされる)に抜擢されるものと密かに思い込んでいた。
合宿2日目?の夜、たまたま寝つけなかったのか、虫の知らせか、廊下を歩いていると、「吉田は6番だろう・・・」との監督らしき声が聞こえてきた。その晩は悔しさというより「怒り」という感じの想がつのり、ほとんど眠れなかったような気がする。
ウチの高校の合宿では、バッティング練習の時にヒット性の当たりが何本あったかをマネージャーがカウントして、まるで生保営業マンの成績のごとくそれを宿舎に張り出すのが常で、それを基に打順を決めるというお約束のようなものがあった。
怒りで眠れなかった翌日の3日目?から今まで経験したことのないような異常な集中力と気合で、ヒット性の当たりを打ちまくった。数日後、合宿が終わると当然のごとく傲慢な3番バッターが誕生していた。この経験がその後の自分にとって大きな自信にはなったが、同時にさらに傲慢さが増したこともあるかもしれない(笑)
結局何が言いたかったかというと、あきらめずに強い想いをもって、事に当たれば、「奇跡のような事が起きる」ということが言いたかったのです。政治、経済etcもう決まってしまっていて、どうにもならないといった暗い問題が山積していますが、良くなることを強くイメージしてあきらめずにがんばりましょう。
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