第172話「相続税の話題でふと思い出したこと」

著者
m.yoshida
2013/02/12
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お国もお金にカナリ困っているらしく、まだもう少し先の話になりそうだが、相続税が増税になるらしい。基礎控除が「5000万+1000万×法定相続人」から「3000万+600万×法定相続人)に引き上げられるとのこと。また課税財産が2億円超の税率も引き上げられるらしい。良い形でお使いいただければいいのですが・・・

小学生2、3年くらいだっただろうか・・・こんなことがありました。親族十数人くらいと、万博のような催し物に出かけ、福引き券のようなものが、入場者全員に配られた。大人たちはその福引券にあまり興味がない感じだった(結構並ぶので展示物を見れなくなるし、大したものがもらえないため)。展示物に興味のない馬鹿ガキは親族のチケットをすべてもらい、喜び勇んで行列に並んだ。

30分以上は並んだだろうか、(今は絶対無理 笑)子供ながらにちょっと疲れた感はあったが、福引を十数枚引けることで疲れも吹っ飛ぶ感じだった。もらったものはスプーンとかハンカチなど、やはり大したものではなかった。みんなのところにもどると、叔父や叔母にその景品を渡せということになった。スプーンを何本も独り占めしようという気はなかったが、ねぎらいの言葉もなく景品を渡すことに子供ながらに憤りのようなものを感じた事は今も記憶に残っている。放棄したものに尾ひれがついた→やっぱり欲しくなった→礼も言わずに権利を行使する・・・きっと「争族」もこんな感じで発生するのだろう・・・

その十数年後、祖父が亡くなり、その親族と父親との間で「争族」が勃発した。あのとき自分が経験した嫌な思いの何百倍も父は嫌な思いをしたことだろう。(1)事前にルール(遺言を書く)を決めておく。(2)親の世話をしてもらった人(家を出て行った子供)はまずは世話をした人にねぎらいの言葉をかける。(3)当事者(兄弟間)のみであれば話はまとまるはず(嫁さん等部外者の意見を入れない)。シンプルにこの3つのことが守られていれば「争族」にはならないと思うのですが・・・ お気を付けくださいませ。

上記の「争族」の話は、「ザ・相続」というタイトルでバックナンバー(第29話第30話第31話)にありますのでご参照くださいませ。

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