第174話「Iさん」
ここ何か月か、これから建物を新しく建て、テナントを入居させる息の長いお仕事に、昔からご縁のあるデザイナーのIさんに入ってもらっている。決裁権者が数人いて、なかなか先に進まない会議をIさんは一人エッジの効いた発言をしながら、前に進めてくれている。本来は私がそれをしなければならないのに・・・(笑)
Iさんと初めてお会いしたのはもう15、6年前になるだろうか・・・? Iさんご自身がCAFEをやられるということで契約をさせてもらったが、「気が変わったからやめる」(私の記憶では 笑 Iさんは違うと言っている 笑) とういうことで、キャンセルになった。クソ生意気だった当時の私は手数料を半分頂戴しながら、Iさんとはしばらく口を利かなかった記憶がある。
そんなお互いに尖りまくって一触即発の2人だが、なんかいろんなご縁をいただき、付かず離れずで(笑)長いことお付き合いをさせて頂いている。Iさんからご紹介いただいた別のお仕事の現場では、クライアントさんもいる前で、「吉田君、昔みたいに俺にキツイ事言ってよ 笑」と言われる始末だ。
年をとって(笑)、自分的には仕事にかかわる方たちみんなと、達成感を味わえるような仕事をすることを目標とするようになった。そんなことを知ってか知らずか、Iさんは相変わらずビリビリした人を寄せ付けない緊張感を醸し出している。そして本当は自分の中にも濃く流れている職人的な血をいつも刺激してくれている。
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